(Untitled)

IMG_9385
CLOUD

雲、水、光…
流動的で、掴みようがなくて、輪郭がぼやけている
美しいものたち。
同じ形を作ることができない浮遊感ある不思議なモビールは、
光や影を帯びることで、
水面の様な輝きのジュエリーに仕立て上がる。
<素材>
アクリル|銀925

Cloud, water, sunshine…, fluid and unseizable things in nature.
All the beautiful things that have vague outlines.
Pieces of this jewelry are individually shaped and they would drift like a mobile sculpture. When you wear the piece under sunlight, it will shine and cast shadows at the same time as if the water shines.
That’s when this piece would be completed.

<Material>
Acrylic|Silver 925

IMG_9385
IMG_9357
IMG_9375
IMG_9379
IMG_7124
IMG_9552
albumtemp
previous arrow
next arrow

ジャポニスム

普段私はたくさんの異文化に触れる機会に恵まれている。

私が肌で感じた事なので、実際はどうかわからないけども、様々な国の人たちと接して感じることは、日本人独特の生活美へのこだわりだ。

年齢やジャンルの違いはあれど、基本的に日本人は仕事以外においても手間暇や時間をかける事を惜しまない。合理主義の反対をいき、”丁寧な暮らし”に美を見出す。

ジャポニスムとは芸術の分野で使われるけど、日本人の生活の様式はある種のそれに当たるんじゃないかと思っている。

 

野菜をなるべく長く保存するために新聞紙に包んだり、根を切ったりしてそれぞれに合った処理をする。生活しやすくするために綺麗に収納したり、季節の変わり目に衣替えをし、お弁当箱は手入れに手間がかかる木製のものをあえて使ったり、髪をとく櫛に丁寧な彫刻が施されていたりする。

決して派手ではないけど、その細部にこだわりがある。

ほとんどの海外の人から見れば独特で、たまに理解し難いところもあるが、それが特別で日本らしさの一つなんじゃないかと思う。

かかわり合い

南国の色が溢れる国とは、昨今のウィルス情勢がいよいよ深刻になって来たこともあり、急に離れることに。

 

別れは突然やってくる。

 

行きたかった美術館も、ギャラリーも行かずじまい。お寺でもう少しスケッチもしたかったし、ランタンも見たかった。

何より、人とのお別れ。

よく行ってたご飯屋の親日の店主さん、スーパーの店員さんたち、いつも軽く会話を交わす親切なご近所さんは最後エレベーターホールまで見送ってくれたが、この人たちとこの先もう二度と会わないであろう関係になる。

反対に、台湾に滞在中の優しいドイツ人の友人とは、また世界のどこかで必ず会える気がする。

 

人との関わりって不思議でたまらないな。

 

とにかく、落ち着いたらまた改めて行かないと。

黒い犬

家やよく散歩する公園、よく行くスーパーで

よく見かける犬がいる。

真っ黒で、首輪はしてないし、いつも気ままそうに歩いているから、野良だと思うけど、ちょっとムチッとしていて毛艶も良い。

近所のいろんな人たちに可愛がられているんだろう。

人のこともそんなに怖がらない。

でも、いつも道の真ん中や、公園の川沿い、ベンチの前を横切りながら、なにかを探してるように見える。

首を傾げながら、いつも一匹で、少し遠くを見ている。

静かな街

台湾は旧正月だ。

いつも賑やかで屋台も溢れている街は、シーンと静まり返って時が止まったようになる。

(ぼちぼちやってるところももちろんあるけど)基本的にコンビニ以外お店はお休み。

今年は肺炎のニュースの影響もあると思うが、旧正月は親戚が家に集まって食事したり時間を楽しむもので、派手なイベントはそんなにないらしい。

この不便さが健全に感じる。

女性の年齢は首や手に出るとよく聞く。

 

確かに、最近の自分の手は地層みたいに”蓄積されて刻まれる何か”が見えてきた。

妙にゴールドやいぶし銀のリングがしっくりハマるようになってきた。

今もそんなに自分の手は好きじゃないけど、若いときはもっと気に入らなかった。

ハリがあったものの、やけにムチムチしていてなんの奥行きも感じない手。

新しい白いスニーカーみたいでなんか恥ずかしい。

自分が何者でもないことを表しているみたいだ。

 

今も何者でもないけど、なんとなく嫌いではない。恥ずかしくもない。

でもできれば指が長くはなりたい。

台湾の冬

温暖だと思っていた台湾の冬は寒い。

気温は15〜25度くらいで日本より高いけれど、寒暖差が激しいのと、暑い季節の方が多いので、部屋もお店も暖房設備がなく、短い冬のことはあまり考えずにできているみたい。床は基本タイルみたいな素材だから部屋にいると体がどんどん冷えてくる。

外に出ると、みんなの服装の温度が合ってなくて、半袖にサンダルの人、ダウンジャケットを着る人、毛糸の帽子まで被って装備万端の人たちに、同じ日に出くわす。

最初来たばかりの時はそれが不思議だった。

 

昨日は一日中部屋で作業していて、夕飯を買いに出た帰り、マンションのエレベーターで近所のエチオピア人が「寒いよね」って私の格好を見て笑って話しかけてきた。気温がそこまで低くないのに分厚いダウンジャケットを着て体が膨れ上がっている上に、それでも体を揺らして手を擦り合わせていたから面白かったんだと思う。

私も自分のことがおかしくなって、「寒くて仕方ないの」と笑い返した。

 

 

音と記録

旅先でも、日常でも、今いいなと思った風景に遭遇したら、携帯を使って、録音することをたまにしている。

 

これが結構お勧めだ。

 

写真や動画だと、画面に詳細が写りきらなくて、自分が感じているものと差異がある。でも、音だと、その時の自分の記憶を辿れるので、そこに録れていない詳細までありありと思い出すことができる。

 

 

かたちについて

自分でジュエリーを作るようになって、かたちについて考えるようになった。

 

かたちってなんなんだ?

 

疑問を持ち続けてたわたしは、ある日吉岡徳仁さんの言葉に出会う。

 

”目に見えないものをデザインする”

 

すとんと落ちてきた。

 

そうだ。わたしにとって最も大切なものは丸にするか三角にするか以外のところにある。

だからそのために、必要なことを、必要なかたちを、作ればいいと気づかせてもらえた。

秩序ある集会

先日は台湾で選挙があった。

期日前から選挙カーや、ポスター、テレビでの演説…日本と同じ様に目にした。

投票日当日は朝から家の周辺はいつもより少し賑やかで、友人や家族連れで投票へ赴いてるのかなという人たちを何人も見た。

開票は夜だったが、せっかくの機会なので民進党のオフィスの周辺へ見学に。

道路の一部が歩行者天国になっていて、老若男女問わず沢山の人。その中に特設ステージ、巨大モニターがあり、開票を中継している。大台に乗る度にステージ上で煽り役が叫んでみんな盛り上がる。少しおとなしめのライブみたいだ。でもみんな馬鹿騒ぎせずに秩序を守って自分の支持政権の行方を見守っている。全ての背景をわかっているわけではないけど台湾人にとても好感がもてた。

香港の方と一緒に参加したが、久しぶりに秩序ある集会に参加できてそれだけで嬉しい。と。

日本にいると政治の話しをすることが憚られる時がある。話題に出すと空気が凍てつく。普通に意見交換ができない。そんなに危ないことを話してるのかな?選挙ともなれば、そんなことより目の前の生活が、仕事が大変だから。と必死に目を背ける人も。政治は私たちの生活や仕事と密接だとわたしは思う。

いろんなケースがあるとは思うけど、もしそれが無関心からくることだとしたら…

自分の生活や仕事に関わることに、思考停止でいいのかな?